Excelのピボットテーブル、便利なんだけど自由にデザインを変更できないんだよな・・・
好きなように色を付けたり線を引いて、見やすいピボットテーブルの表を作りたいんだよな・・・
今回は、こんなピボットテーブルで自由にデザインを変えたいと考えている人に向けて、自由に自分だけのデザインを作る方法を解説します。
「自由にオリジナルデザインのピボットテーブルを作成したい!」
と考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
コツさえつかめば、簡単にピボットテーブルで自分だけのデザイン作れます。
※ピボットテーブルのデザインを変更するための基本操作については、こちらで解説しています。
基本操作から覚えたい人は、まずはこの記事からチェックしてみてください。
ピボットテーブルで自分だけのデザインを作る方法
ピボットテーブルで自分だけのデザインを作るには、
①「新しいピボットテーブルスタイル」のメニューを表示
②「テーブルの要素※」ごとに書式を設定
※テーブルの要素とは、表の見出し、列、行、小計、総計といった表を構成する項目をいいます。
この2つの手順に従って作業していきます。
では、順を追って操作の方法を説明していきましょう。
「新しいピボットテーブルスタイル」のメニューを表示
ピボットテーブルで自分だけのデザインを作るには、
「新しいピボットテーブル スタイル」
という機能を使います。
まずは、この機能を表示します。
①ピボットテーブルツールのメニューを表示
②メニューの「デザイン」を選択
③ピボットテーブルスタイルの右側にある、④▼を選択
そうすると、以下のように「新しいピボットテーブルスタイル(P)…」というメニューが現れます。
この「新しいピボットテーブルスタイル(P)…」を選択してください。
選択すると、以下のメニューが表示されます。
このメニューから、自分だけのデザインを作成してきます。
「テーブル要素」ごとに書式を設定
新しいピボットテーブルスタイルのメニューにある、「テーブル要素 ⇒ 書式」から、実際に自分だけのオリジナルデザインを設定していきます。
今回は、以下の家計簿データのピボットテーブルをサンプルとして使います。
このデータが羅列しているだけのピボットテーブルを、以下のようなデザインにするために、順を追って設定方法を説明します。
オリジナルデザインの設定方法(順を追って解説)
「①名前」の欄に、ピボットテーブルの自分だけのデザイン名を入力します。(名称は分かりやすければなんでもOKです)
次に「②最初の行のストライプ」を選択し、そのまま「③書式」を押します。
そうすると「セルの書式設定」というメニューが表示されます。
ここでは、最初の行の書式を設定します。
赤枠にあるように、最初の行に縦線を引く設定をしました。
この設定をすると、ピボットテーブルは以下のようになります。
最初の行から、1行おきに縦線が引かれました。
次に、「④2番目の行のストライプ」を選択し、そのまま「⑤書式」を押します。
また、「セルの書式設定」というメニューが表示されました。
最初の行の書式と同様、2番目の行も縦線を引く設定をしましょう。
そして、2番目の行は、最初の行と区別するために、セルに色を付けます。
ここでは、薄い水色を選択しました。(セルの書式設定の左上メニューにある「塗りつぶし」からセルの色を設定できます)
この結果、ピボットテーブルは以下のようになります。
ピボットテーブルに縦線が引かれ、表らしくなってきました。
今度は、「⑥見出し行」を選択し、そのまま「⑦書式」を押します。
ここでは、表の上にある見出しのデザインを設定します。
そして「セルの書式設定」メニューでは、赤枠にあるように縦線を引く設定をしました。
そして、見出しのセルに色も付けます。ここでは薄い緑色を選択しました。
この結果、ピボットテーブルは以下のようになります。
ピボットテーブルの見出しに縦線が引かれ、さらに緑色が付けられました。そろそろ完成が見えてきましたね。
最後に、「⑧総計行」を選択し、そのまま「⑨書式」を押します。
ここでは、表の下にある総計のデザインを設定します。
そして「セルの書式設定」メニューでは、赤枠にあるように縦線を引く設定をしました。
総計行ですので、セルの上下は線を太くして目立たせるようにしています。
そして、総計のセルに色も付けます。総計であるため目立つように黄色を選択しました。
この結果、ピボットテーブルは以下のようになります。
これで完成です!お疲れ様でした。
まとめ
ピボットテーブルで、自分だけのオリジナルデザインを作るには、1つずつピボットテーブルの構成要素の書式を設定していく必要があります。
最初の設定は少々面倒なのですが、一度オリジナルデザインを設定してしまえば、後からはいつでも使えるようになります。
ピボットテーブルツールのデザインメニューにある、ピボットテーブルスタイルを選択すると、「ユーザー設定」という欄に先ほど設定した、オリジナルのデザインが表示されます。
新たに作成したピボットテーブルに対して、このオリジナルデザインを選択すれば、先ほど設定したデザインをすぐに反映させることができます。
毎回いちいちデザインの設定をする必要がないので、作業も楽になりますね。
今回解説した内容は、簡単なオリジナルデザインの設定でしたが、もっと細かいところまでデザイン設定ができます。
これで興味を持った方は、ぜひ自分だけのオリジナルデザインのピボットテーブルの作成にチャレンジしてみてください。
執筆者情報/経理部IS
20年以上にわたり、上場企業とその子会社で経理業務を経験。
転職6回・複数の上場企業での経験を活かし、経理を中心とした仕事に役立つ情報をブログで発信中。
ブログ名:経理課長の仕事術 https://www.keiri-manager.com/