エクセルでピボットテーブルを使った表を作ったものの、デザインが悪くて見ずらいことありませんか?
デザインが悪くて見ずらい表は、
・表がわかりにくい
・内容を理解するのに時間がかかる
・他の人から評価されない
など、仕事でも悪影響を及ぼしてしまいます。
そこで今回は、ピボットテーブルのデザインを変えて、表を見やすくするための機能を紹介します。
この機能を使って見やすい表を作成すれば、仕事の効率も上がり、周囲からも評価されますよ!
※この記事は、Excel ピボットテーブルの使い方を知っていることが前提となっています。
ピボットテーブルの使い方を知りたい方は、まずこちらの記事から読んでみてください。
☞Excel ピボットテーブルの使い方|「データの集計」機能を解説!
ピボットテーブル デザイン機能とは?
ピボットテーブルで表を作ったものの、「表が見にくいなあ」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな場合は、ピボットテーブルのデザイン機能を使うことをおすすめします。
この機能を使えば、見やすくて分かりやすい表を作成することができますので、ぜひ使ってみましょう。
ここでは、以下のピボットテーブルの表を使って、どのようにデザイン変更できるのか?
順を追って説明していきます。
【ピボットテーブルのサンプル表】
ピボットテーブル デザイン機能の表示
ピボットテーブルのデザインを変えるために、まず対象となるピボットテーブルを選択してください。
選択すると、エクセルの上のメニューに、「ピボットテーブル ツール」というものが表示されます。
表示された「ピボットテーブル ツール」の下に、「デザイン」というものがあります。
ここをクリックすると、以下のようなメニューが出てきます。
これが、ピボットテーブルのデザイン機能です。
このメニューで、ピボットテーブルのデザインを変えることができます。
ピボットテーブルのデザインを変えてみる
ピボットテーブルのデザインを変えるには、まずデザインのメニューにある「ピボットテーブル スタイル」の右側「▼」を押してください。
そうすると、様々なピボットテーブルのデザイン(ここではスタイルといいます)が表示されます。
ここで、良さそうなデザイン(スタイル)を選んでみてください。
(かなりの数のデザインスタイルが選べます。まずは好きなものを選んでみてください)
良さそうなデザイン(スタイル)を選択すると、ピボットテーブルのデザインが変わります。
↓デザイン変更後のピボットテーブル
デザイン(スタイル)は、最初から複数用意されています。
もしここにない、オリジナルのデザインを作りたい場合は、「新しいピボットテーブル スタイル」を選びます。
「新しいピボットテーブル スタイル」を選択すると、以下のようなオリジナルデザインを作るメニューが表示されます。
このメニューでは、ピボットテーブルの「タイトル」、「1行目」、「2行目」の線や色などを選んで、オリジナルのピボットテーブルデザインを作ることができます。
興味のある方は、実際に操作してオリジナルのデザインを作ってみましょう。
ピボットテーブル【スタイルオプション機能の使い方】
ピボットテーブルのデザインをさらに良くするためには、スタイルオプション機能を活用する必要があります。
スタイルオプション機能は、デザインのメニューにあります。
赤で囲んだところが、ピボットテーブルのスタイルオプション機能です。
ここでは、
・行見出し
・列見出し
・縞模様(行)
・縞模様(列)
の4つを選択できます。
まず、スタイルオプション機能を全く使わない場合、ピボットテーブルの表はどうなっているか確認してみましょう。
データの羅列で、見ずらい表ですね。
そこで、ピボットテーブルのスタイルオプション機能すべてに「✔」を入れてみましょう。
かなり見やすい表に変わりました!
このように、ピボットテーブルのスタイルオプション機能を使うと、
・行見出し ⇒ 行の項目集計に色を付けて見やすくする
・列見出し ⇒ 題目に色を付けて見やすくする
・縞模様(行)⇒ 表に横線を引く
・縞模様(列)⇒ 表に縦線を引く
といった4つの項目の編集ができます。
表の用途に合わせて、このスタイルオプションの4つの項目それぞれに「✔」を入れて、ピボットテーブルのデザインを変えてみてください。
ピボットテーブル【レイアウト機能の使い方】
ピボットテーブルのレイアウト機能とは、ピボットテーブルの表の配置を変更できる機能です。
このレイアウト機能では、以下の4つの配置の変更が可能です。
・総計
・レポートのレイアウト
・空白行
この4つのレイアウト機能で、どのような配置の変更ができるのか見ていきましょう。
レイアウト機能「小計」の使い方
レイアウト機能の「小計」を選択すると、以下の3つの項目が出てきます。
では、この3つの項目を順に説明していきます。
①小計を表示しない
「小計を表示しない」を選択すると、総計以外の合計項目が表示されない、一番シンプルな表となります。
表の一番下に、すべての合計だけが表示されます。
②すべての小計をグループの末尾に表示する
「すべての小計をグループの末尾に表示する」を選択すると、「コピー用紙、ボールペン、蛍光ペン」といったグループごとの金額の合計が、グループの下に「集計」として表示されます。
グループごとに合計を表示したい場合は、こちらを選択してください。
③すべての小計をグループの先頭に表示する
「すべての小計をグループの先頭に表示する」を選択すると、「コピー用紙、ボールペン、蛍光ペン」といったグループの先頭に金額合計が集計されます。
各グループの先頭に合計金額が表示され、スッキリして見やすい表となります。
このように、レイアウト機能の「小計」は、小計する場所を自由に選ぶことができる機能です。
目的に合わせて見やすい表になるように、3つの項目のどれかを選択してください。
レイアウト機能「総計」の使い方
レイアウト機能の「総計」を選択すると、以下の4つの項目が出てきます。
では、この4つの項目を順に説明していきます。
①行と列の集計を行わない
「行と列の集計を行わない」を選択すると、表の合計が一切表示されません。
表には合計があるのが一般的ですので、この設定はあまり使われません。
②行と列の集計を行う
「行と列の集計を行う」を選択すると、以下のように行と列それぞれの合計が表示されます。
表を作成する場合は、この設定にしておくのが一般的です。
③行のみ集計を行う
「行のみ集計を行う」を選択すると、以下のように行の合計だけが表示されます。
ここでは、コピー用紙やボールペンといった項目別の合計が表示されています。
④列のみ集計を行う
「列のみ集計を行う」を選択すると、以下のように列の合計だけが表示されます。
ここでは、毎月の合計が表示されています。
レイアウト機能「総計」は、どこに合計を表示させるかを選択できる機能です。
用途に合わせて見やすい表になるように、「総計」の表示場所を選択してください。
レイアウト機能「レポートのレイアウト」の使い方
レイアウト機能の「レポートのレイアウト」を選択すると、以下の5つの項目が出てきます。
では、この5つの項目を順に説明していきます。
①コンパクト形式で表示
「コンパクト形式で表示」を選択すると、行の項目が1列で表示されます。
②アウトライン形式で表示
「アウトライン形式で表示」を選択すると、行の項目が2列で表示されます。
③表形式で表示
「表形式で表示」を選択すると、行の項目が2列で表示され、一般的な表の形式で行の項目が表示されます。
④アイテムラベルをすべて繰り返す
「アイテムラベルをすべて繰り返す」を選択すると、以下のように項目の空欄がなくなり、行の項目が繰り返し表示されます。
元に戻す場合は、「アイテムラベルを繰り返さない」を選択してください。
レイアウト機能「レポートのレイアウト」は、集計対象となる行の項目をどうやって表示させるかを選択できる機能です。
見やすさを重視するなら、「コンパクト形式で表示」がおすすめです。
ピボットテーブルで集計したデータを、ソートして分析する場合などは、「表形式で表示」と「アイテムラベルをすべて繰り返す」を選択するのがいいですね。
レイアウト機能「空白行」の使い方
レイアウト機能の「空白行」を選択すると、以下の2つの項目が出てきます。
これは、行に空欄を入れるか入れないかだけの機能です。
とくに何もしない場合は、以下の表となります。
「アイテムの後ろに空行をいれる」を選択すると、
このように、各項目の下に空欄ができます。
元に戻す場合は、「アイテムの後ろに空行を削除する」を選択するだけです。
表の用途に合わせて「空白行」を入れるかどうか検討してみてください。
まとめ
今回は、エクセルピボットテーブルのデザイン機能について解説しました。
ピボットテーブルのデザイン機能を使うと、メニューを選択するだけで、自由に見やすい表を作成することができます。
各メニューを選択しながら、目的に合ったピボットテーブルの表を作成してみてください。
操作しているうちに慣れてきて、思い通りのピボットテーブルのデザインにすることができますので、積極的にデザイン機能を使ってみましょう。
執筆者情報/経理部IS
20年以上にわたり、上場企業とその子会社で経理業務を経験。
転職6回・複数の上場企業での経験を活かし、経理を中心とした仕事に役立つ情報をブログで発信中。
ブログ名:経理課長の仕事術 https://www.keiri-manager.com/