特定の人からメールを受信したら、LINEに通知する方法をお探しの方向け。
仕事をするうえで、大切な相手からメールが届いたことをスマホですぐに確認できるようにしたいと思いますが、以下いずれかの状況にある方は、すぐに確認するのは難しい場合があります。
- パソコンを立ち上げないとメールチェックができない
- 複数のメールアカウントを持っている
- 公私共にLINEアプリをメインに利用しており、他アプリの通知はOFFにしている
このような問題は、Zapierを活用すれば解決可能です。
ZapierとLINEを連携すると、下図のようにメールが届いたら通知が表示されるよう設定できますので、大切な相手からメールが届いたことがすぐに確認できます。
この記事では、Zapier連携を使って、特定の人からメールが届いたらLINEに通知する方法を解説します。
大切な相手から届いたメールは、LINEの通知で知らせて欲しいとお考えの方は、本記事を参考に設定してみて下さい。
特定のメールを受信したらLINEに通知するために必要なことは3つ
設定方法を解説する前に、まずはLINE通知に必要な環境を揃えましょう。必要なことは3つあります。
- メールをGmailで受信できるようにする
- Zapierアカウントを取得する
- LINEでトークンを取得する
上記のとおりです。
メールをGmailで受信できるようにする
パソコンを開かないとメールをチェックできない方は、メールをGmailで受信できるよう設定しておきましょう。
詳しい設定方法は、できるネットさんの「Gmailでプロバイダーのメールを受け取る方法 | できるネット」という記事を参考にすると良いです。図解入りで分かりやすいです。
Zapierアカウントを取得する
Zapierを初めて使う方は、まずはアカウントを取得しておきましょう。
アカウント登録の詳しい手順は「Zapier(ザピアー)とは?料金や機能、使い方まで徹底解説!」という記事で解説していますので、是非どうぞ。
LINE Notifyでトークンを取得する【重要】
LINE通知は、LINEが提供している「LINE Notify」というサービスを使う必要があります。
LINE Notifyを使うことによって、Webサービスからの通知をLINEで受信できるようになります。
Webサービスと連携すると、LINEが提供する公式アカウント”LINE Notify”から通知が届きます。
複数のサービスと連携でき、グループでも通知を受信することが可能です。出典:LINE Notify
LINE通知はLINE Notifyのトークンが無いと動作しませんので、必ず取得しましょう。
LINE Notifyでトークンを取得する手順
LINE Notifyでトークンを取得する手順を解説します。以下のリンクをクリックして、LINE Notifyに移動して下さい。
https://notify-bot.line.me/ja/
画面右上の「ログイン」をクリックします。
LINE NotifyはLINEアカウントでログインします。LINEのアカウント情報を入力して「ログイン」をクリックします。
本人確認の番号が表示されますので、スマホのLINEアプリを立ち上げ、下図に表示された4桁のコードを入力します。
LINE Notifyにログインすると下図のように画面右上にLINEのアカウント名が表示されますので、①アカウント名をクリックし、②マイページを選択します。
「トークンを発行する」をクリックします。
下図画面が表示されますので、①トークン名(任意の名称)を入力し、②通知を表示するトークルームを選択し、③発行するをクリックします。
トークンが発行されますので、コピーをクリックしてトークンをコピーします。
以上でLINE Notifyのトークン取得は完了です。
Zapier連携でGmailに届いたメールをLINEに通知する手順
3つの準備が整いましたら、Zapier連携でGmailに届いたメールをLINEに通知する手順を解説します。
- 手順①:Gmail側で通知したいメールのフィルタを作成する
- 手順②:ZapierでGmailのトリガーを設定
- 手順③:ZapierのWebhookでLINEのアクションを設定
上記のとおりです。
手順①:Gmailで通知が必要なメールのフィルタを作成する
最初に、通知が必要なメールアドレスのフィルタを作成します。
通知が必要なメールを開く
まずは通知が必要なメールを開きます。
下図のようにメールを開いたら、①メールの右上にある「その他」のアイコンをクリックしてプルダウンメニューを開き、②「メールの自動振り分け設定」を選択します。
フィルタの作成
下図のように条件設定の画面が表示されますので、このまま「フィルタを作成」をクリックします。
ラベルの作成
フィルタを作る際にラベルを作成します。
下図赤枠内の「ラベルを選択」をクリックします。
「新しいラベル」を選択します。
編集項目が表示されますので、ラベル名を入力します。
フィルタの設定
ラベルを作成したらフィルタを設定します。設定はチェックを入れるだけなので簡単です。
この時、必ず以下2つの項目に必ずチェックを入れるようにして下さい。
- ラベルを付ける
- 一致するスレッドにもフィルタを適用
その他の項目は任意です。
チェックを入れましたら、「フィルタを作成」をクリックします。
以上でGmailのフィルタの設定は完了です。
手順②:ZapierでGmailのトリガーを設定
Gmailでフィルタを作成したら、ZapierでGmailのトリガーを設定します。
Zapierにログインし、ダッシュボードに移動します。
ダッシュボードにログインしたら、左側メニューの「MAKE A ZAP」をクリックします。
Gmailのトリガーを選択
Gmailのトリガーを設定しますので、Gmailのアイコンを選択します。
トリガーイベントの設定
Gmailのトリガーイベントを設定します。
①「Choose an event」をクリックするとプルダウンメニューが開きますので、②「New Email」を選択します。
選択したら「Continue」をクリックします。
Gmailアカウントと連携する
「Choose account」の「Sign in to Gmail」をクリックします。
Gmailアカウントの選択画面が表示されますので、Zapierと連携するGmailアカウントを選択します。
Gmailアカウントの選択後、下図画面が表示されますので「許可」をクリックします。
Gmailアカウントの連携後、①Chose an accountをクリックし、②Gmailアカウントを選択します。
下図の状態を確認後、「Continue」をクリックします。
トリガーの設定でラベルを選択
①Inbox and All LabelsをクリックするとプルダウンでGmailのラベルが表示されますので、②ラベルを選択します。
選択したら「Continue」をクリックします。
動作確認
「Test trigger」をクリックします。
メール情報の取得を確認できたら「Continue」をクリックします。
以上でGmail側の設定は完了です。
手順③:ZapierのWebhookでLINEのアクションを設定
最後に、ZapierのWebhookを使い、LINEのアクションを設定します。
①検索窓に「webhooks」と入力するとアプリが表示されますので、②「Webhooks by Zapier」を選択します。
Webhookのアクションイベントの設定
Webhookのアクションイベントを設定します。
①「Choose an event」をクリックし、②「POST」を選択します。
POSTを設定したら、「Continue」をクリックします。
Set up actionでLINEのアクションを設定
LINEのアクションを設定します。設定が必要な項目は下図3か所です。
詳しい設定方法は次のとおりです。
- ①URL:「https://notify-api.line.me/api/notify」と入力します。
- ②String Params:入力項目が2つありますので、左側に「message」と入力し、右側は「Subject」を選択して下さい。
- ③Headers:入力項目が2つありますので、左側に「Authorization」と入力し、右側は「LINE Notifyでトークンを取得する」という項目で取得したトークンを次のように入力します。「Bearer xxxxxxxxxxx」
- ④Continue:上記の3項目を入力したらクリックして設定を保存します。
動作テストの実行
LINEのアクションの設定後、「Test & Continue」をクリックして動作テストを実行します。
LINEアプリの確認
LINEアプリを確認すると、下図のように通知が届いていることが確認できます。
動作を確認したら、Turn on Zapをクリックして完了です。
以上で全ての設定は完了です。
Zap名の変更
任意ではありますが、画面左上に表示されているZap名を、管理しやすい名称に変更しておきましょう。
クリックすると編集できます。
まとめ
以上、特定の人からメールが届いたらLINEに通知する方法を解説しました。
Zapire連携を活用することで、大切な相手からメールが届いたらスマホのLINE通知ですぐに確認できるようになります。
通知は個人だけでなく、LINEグループ間でも共有できますので、大切な相手からのメールを見逃したくない方は、是非お試しください。
RPAやZapier、IFTTTなどのツールを活用した業務の自動化サポートや、WebマーケティングやSEOに関するブログ「takalog」を運営しています。