AI導入・活用事例まとめ5例【金融機関・銀行編】

 

みずほ銀行、広告制作物における校閲・校正業務にAI活用。業務効率化と品質向上を確認

みずほ銀行は、凸版印刷と共同で、同印刷が開発した、「AI校閲・校正支援システム」の実証実験を2018年12月~2019年3月まで実施、広告制作物における、校閲・校正業務の効率化を目的に、2020年1月より同システムの運用を開始しています。

みずほ銀行では、制作したパンフレット等の原稿作成作業において、専門用語などのレギュレーションチェックや、差し戻しに対する修正作業など、制作・確認の両部門ともに負担がかかっていました。
また、制作レギュレーションに対する校正スキルやナレッジの属人化も課題となっていました。同システム導入の背景には、これらの課題の解決があります。

AI校閲・校正支援システムは、誤表記検出や制作レギュレーションの管理の実現、制作業務に最適なインターフェースの提供など、AIを活用することで、印刷物・デジタル媒体に関する業界・企業特有の表記や専門用語を学習し、企業ごとの基準に合わせて、文章の校閲・校正を可能にしています。

実証実験の結果、広告制作物における校閲・校正業務の負荷削減やヒューマンエラーの減少など、制作業務フロー全体の業務効率化と品質向上の有効性が確認されています。

参照元『凸版印刷・ニュースルーム

 

京都銀行、融資審査業務の稟議書作成にAI技術活用。稟議書検索システムの試行を開始

京都銀行は、効率的な業務運営と高度なサービスの提供を目的として、2017年11月からNTTデータと、AIを活用したシステムの実証実験に取り組んでいます。

同行では、融資プロセスでの稟議書作成業務が、経験の少ない行員にとって大きな負担となっていました。その課題の解決がAI技術導入の背景にあります。

AI技術を活用した、融資審査業務における、稟議書作成支援の第一段階として、同行は、稟議書添付資料検索システムの試行を開始しています。
同システムは、検索画面でいくつかの項目を入力すると、AIが高精度な情報抽出を行い、過去の稟議書等の中から類似性の高い事例を検索、参考として表示し、担当者の稟議書作成をサポートするというものです。
類似した稟議書等が短時間に高確率で検索できることから、稟議書作成にかかる時間の大幅な短縮が期待できます。活用しているAI技術は、NTTグループのcorevo®(コレボ)です。

AI導入の結果、融資業務の効率化や行員の働き方改革、経験が浅い銀行員の教育に資する、などが成果としてありました。2019年3月から、当初10店で試行を開始し、順次対象店を拡大していく予定です。

参照元『京都銀行・プレスリリース

 

セブン銀行、次世代ATMを導入開始 世界№1精度の顔認証、QRコード読取にも対応。顔認証によるATMでの口座開設実証実験も

セブン銀行NECは、世界NO.1の認証精度を有する顔認証技術を搭載した次世代ATMを開発、9月より順次導入し、入替えを始めています。
近年、フィンテックをはじめとする技術革新により、金融機関では、新たなサービスの創出や業務の効率化が進んでいますが、同ATMは、新たな技術革新、デジタル化へ対応したものです。

生体認証やAI・IoTなどの技術の進展を踏まえ、同行の次世代ATMでは、顔認証による本人確認や本人確認書類の読み取り、QRコード決済、スマートフォンへの情報発信などに対応、また、AIを活用し、現金の需要予測の高度化や各種部品の故障予測を行い、さらなる運営の効率化も目指しています。
ユニバーサルデザインの追求や防犯対策、環境負荷の低減などを通じ、使いやすさや安心・安全を追及していることも特徴です。
その他にも、2019年10月から、次世代ATMでのセブン銀行口座開設受付、地震計の設置などの実証実験を行っています。

同ATMの設置計画として、2020年夏までに都内、2024年度までに全ATM入替設置を予定しています。同行は今後も、ATMを通じて、安心・安全な生活インフラを提供するとともに社会の変化に対応した、新しい価値を提供し続けていく、としています。

参照元『セブン銀行・プレスリリース

 

じぶん銀行、AI活用の外貨預金サポートサービスを提供。取引はすべてスマートフォン上で完結

じぶん銀行は、2017年からAIを活用した「AI外貨予測」と「AI外貨自動積立」のサービスを提供しています。

AI外貨予測は、AIが過去の為替の変動から、5通貨×3期間内の為替変動を分析・予測します。
予測通貨は、米ドル・ユーロ・豪ドル・ランド・NZドルの5通貨で、各通貨の1時間以内・1営業日以内・5営業日以内の変動を予測し、アイコンで結果を表示します。
AI外貨予測アラートは、5営業日後終値が上昇する確率63%以上で、期間内に高値が+0.5%を超える予測が出たときに通知される機能です。同サービスは、スマートフォンアプリで利用でき、取引はすべてスマートフォン上で完結できます。

「AI外貨自動積立」は、AIが購入に有利なタイミングを判断し、月に1回、顧客が指定した通貨、金額を自動的に預入れるサービスです。

AI外貨予測の実績としては、AI外貨予測アラートが71.1%の的中率を挙げています。また、「AI外貨予測」「AI外貨自動積立」は、「MCPC award 2018」で、ユーザー部門モバイルビジネス賞を受賞、「Efma-Accenture DMI Awards 2018」のアナリティクス&人工知能部門で、銅賞を獲得しています。

参照元『じぶん銀行

 

新生銀行、ヤフーのマルチビッグデータを活用した、投資サービスを開始。AI技術で銘柄選定

新生銀行は、ヤフーのマルチビッグデータを利用した、Yjam投信シリーズの取扱いを2018年7月より開始しています。

Yjamプラスでは、経済及び企業の状況、株価の状況といった、株価データ・出来高、決算データなどの伝統的金融市場関連データにプラスして、ヤフーのマルチビッグデータを利用します。
そして、人間の心理が作り出す、市場の動きを24時間365日、AIを用いて、解析・判断し、さまざまなデータから規則性を見つけ出します。そのアウトプットとして、市場平均を上回る確率の高い銘柄を選定、合理的に投資先を決定します。

このサービスに利用する、ヤフーのビッグデータとは、検索・天気、スポーツ・ファイナンス、掲示板・ショッピング、ヤフオク・不動産など、ヤフーに蓄積された膨大で多彩なデータを指します。

また、為替リスクを抑えて、安定的な運用を望む顧客には、より安定性を重視した、Yjamライトというサービスがあります。

参照元『新生銀行

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