営業目標を作成する際、粗利益から販売数を逆算したい場合には通常自分で数式を入力し導き出しますが、Excel標準機能のゴールシークを使用すると面倒な計算をExcelが代行してくれます。
エクセルのゴールシーク機能で出来ること
粗利益¥300,000を出すには何個販売すれば良いかExcelが計算してくれる。
ゴールシーク機能で目標値を逆算する方法
①粗利の計算式を入力
はじめにセルB3に粗利の計算式「=(B5-B6)*B7」を入力します。
数式の詳細:粗利益(B3)=(単価(B5)-原価(B6))×販売数(B7)
②売上の入力
続いてセルB4に「=B5*B7」を入力します。
ゴールシークで販売数が自動入力されるので、あらかじめ売上数式を入れておくと後に便利です。
③「ゴールシーク」を選択
セルB3を選択し、リボンのデータタブの「What-If分析」をクリックし→「ゴールシーク」を選択します。
④「ゴールシーク」入力ボックスに数式を入力
ゴールシーク入力ボックスの「数式入力セル」に「B3」を入力します。
※画像では元々セルB3を選択していたので自動で入力されます。
⑤「ゴールシーク」入力ボックスに目標値を入力
粗利の目標値、ここでは「300000」と入力。通貨単位の「,」は不要です。
※目標とする粗利の数値はお好きな数値を入力してください。
⑥「ゴールシーク」入力ボックスに変化させるセルを入力
変化させるセルに「$B$7」と入力し、OKを押下します。
※セルB7をクリックすると自動入力され手間が省けます。$マークが付きますがそのままでOK。
⑦販売数と売上の確認
販売数79個の解答(目標販売数)がセルB7に表示されました。
同時に売上セルB3にあらかじめ数式を入力していたので売上金額が計算されます。
OKを押下するとセルB7に「79」が確定入力されます。
今回紹介したゴールシーク機能は面倒な逆算をExcelが総当たり計算を自動で行ってくれます。
目標設定をする際、簡単操作かつ正確なゴールシーク機能を是非活用しましょう。
また、逆算したい項目が複数ある場合はアドイン機能のソルバーを追加すると多項目を計算できます。