- 1 ニッセン、AI-OCR導入で注文入力業務の工数短縮。年間1千万円以上のコスト削減見込む
- 2 ディップ、複数のRPAを組み合わせた新手法で、低コスト安定運用を実現。9カ月間で約10万時間の社内業務削減を達成
- 3 アシスト、RPA導入から半年で業務時間を370時間削減。新しい価値を創出し、「攻めの人事」を目指す
- 4 ビズリーチ、RPA導入で業務自動化、3部署15業務で展開(2019年1月現在)。RPA全社導入に向け、適用範囲拡大中
- 5 ディー・エヌ・エー【DeNA】、社内リソース活用でRPAを導入。年間4000時間分の作業をロボットが実施
- 6 テレビ朝日、各種業務にRPA導入。コンテンツに集中できる環境整備のため、さらなる活用と研究へ
- 7 NTTデータ、業務効率化のRPA利用を加速。情報共有など、RPA活用コミュニティの形成支援にも取り組む
- 8 ウォンテッドリー、RPA導入で業務量の増大に対応。約30種類の業務でロボットが稼働
ニッセン、AI-OCR導入で注文入力業務の工数短縮。年間1千万円以上のコスト削減見込む
インターネット・カタログ通信販売大手のニッセンは、AI-OCRを導入し、手書きハガキ注文入力業務の効率化を図ると共に、RPAと連動させて、業務自動化を拡大しています。
ニッセンでは、インターネットや手書きハガキで受け取った注文情報を、手作業で受注システムへ入力していましたが、膨大な注文数の入力業務には、多大な時間とコストが発生していました。同社では、この時間やコストを大幅削減すべく、手書きハガキのデータ化が自動で行えるAI-OCRの導入を決定しました。
AI-OCRの活用により、注文情報が記載された手書きハガキをスキャンし、その画像ファイルを取り込むだけで、受注システムに登録可能なCSVファイルが自動生成されろようになりました。
導入したAI-OCRは「LAQOOT(ラクート)」です。AI-OCRの導入と合わせて、RPAも導入、AI-OCRとの連携により、受注登録業務を含め、さまざまな業務の自動化も進めています。
同社は、作業時間の削減により、年間1千万円以上のコスト削減に繋がると見込んでいます。さらに今後の展開として、更なる生産性向上、削減された時間を利用することで顧客へのワンランクアップのサービス提供、など顧客満足度の向上へ繋げる、としています。
参照元『PRTIMES』
ディップ、複数のRPAを組み合わせた新手法で、低コスト安定運用を実現。9カ月間で約10万時間の社内業務削減を達成
ディップ株式会社(以下、ディップ)は、RPA製品を活用した業務削減の仕組みを開発・導入し、社内業務の効率化を実現しました。
労働生産人口の減少・不足が深刻化していく中、RPAに注目が集まっていますが、その導入コストは費用対効果に見合わないケースも多い、とされています。そこでディップでは、複数のRPAツールを組み合わせた新手法を開発、導入や教育のコストを抑えたRPA化を実現しました。
ディップは、2018年11月に社内業務の自動化組織「dip Robotics」を設立、AIやRPAを活用した業務効率化を推進してきました。取り組みの一環として、新手法を採用、それは、複数のRPAロボットを選定することに加え、既存のWebサービスや自社開発ツールと組み合わせて業務工数削減を狙う、ディップ独自の手法です。
新手法導入の成果として、これまでロボット約60体を稼働させ、約10万3千時間(2019年6月末実績)の業務削減に成功しています。低コストのロボットを組み合わせていることから、一般的なRPAロボット導入コストの1/10程度のコストで安定運用し、業務工数削減を実現しました。同社では今後も、AI・RPAを活用し、一人当たりの生産性向上および人手不足の解消を図ることで、日本の労働市場における諸課題の解決にさらに貢献していく、としています。
参照元『PRTIMES』
アシスト、RPA導入から半年で業務時間を370時間削減。新しい価値を創出し、「攻めの人事」を目指す
株式会社アシストは、自社でライセンス販売する、RPAツールを、人事管理部門で採用した、と発表しました。労務管理業務に導入し、自動化を実現しています。
「攻めの人事」を目指す、アシストの人事管理部門ですが、それを実現するには業務時間の大幅削減が必須でした。特に、勤怠管理システムのデータ抽出・加工は、単純作業ですが、ミスが許されず、チェック作業に膨大な工数がかかっていました。この問題の解決がRPAツール採用の背景にあります。
導入したRPAツールは、アシストが販売している、Unified Functional Testing(以下、UFT)です。UFTは、人事管理部門が利用するC/Sシステムとの親和性が高く、オブジェクト認識も可能である点など、高い安定性と信頼性を備えているツールです。
導入後は、20体の業務実行ロボットの作成により、業務時間を約370時間/年、削減できる見込みであり、さらに勤怠管理業務を自動実行することにより、ヒューマンエラー防止、などの効果も得られています。
また、人事管理部門の新しい価値を創出する「クリエイティブな業務」に時間を割けるようにもなりました。 同社は今後、2020年までに500時間/年の業務時間削減を目指す、としています。
参照元『アットプレス』
ビズリーチ、RPA導入で業務自動化、3部署15業務で展開(2019年1月現在)。RPA全社導入に向け、適用範囲拡大中
転職情報サービスを運営する株式会社ビズリーチは、RPAの全社導入に向け、その適用業務を拡大しています。
同社は、2016年2月から社内業務改革を推進するBPR部を設置し、ビジネスプロセスの最適化に取り組んでいますが、その活動の一環として、社内アンケートの収集業務にRPAソフトを使用したところ、3日かかっていた作業が1時間足らずで完了しました。これをきっかけに、2017年後半から全社的なRPA導入に向けた検討を始めました。
当初は、すでに利用していたRPAソフトの社内展開を考えていましたが、同ツールは全社展開にはハードルが高いと判断、新たなRPAソフトの検討を開始し、「使いやすさ」「学習環境」「情報量」の3条満たした、UiPathの導入を2018年5月に決めました。
具体的な導入効果としては、例えば、以前は毎日30分~1時間を要していた、新卒採用の採用オペレーション業務が、導入後は10分程度に短縮され、抜け漏れなどのミスもなくなりました。本格導入より1週間で1業務の自動化を達成、その後、活用範囲を拡大し、2019年1月現在、3部署15業務で展開しています。また、定型業務の自動化により、コア業務へ取り組む時間も増加しました。
参照元『IT Leaders』
ディー・エヌ・エー【DeNA】、社内リソース活用でRPAを導入。年間4000時間分の作業をロボットが実施
株式会社ディー・エヌ・エーは、2017年6月、RPAを導入、業務改革を本格化させています。同社がRPAを導入した背景には、手作業の効率化と作業ミスによるリスクの低減、というふたつの大きな目的がありました。
具体的な導入事例として、情報システム系では、社内システムのアカウント関連業務やIT購買の稟議申請などが、人事系では、勤怠システムの勤怠時間入力遅延者へのリマインドや残業時間が一定ラインを超えそうな社員への注意などが、経理系では、固定資産管理システムへの帳票入力・処理実行依頼などが、それぞれRPA化されています。この他にも、会計システムへのアカウント作成などへの活用のため、ロボットを開発中です。
ディー・エヌ・エーでは、対象業務の選定から、設計、開発、本番移行へと、ステップを踏んで、RPAの導入が行われていますが、同社の大きな特徴は、外部コンサルタントに頼らずに、社内リソースでRPA化を行っているところです。
RPA化の成果として、導入から一年半で、年間4000時間分の作業をロボットが実施しています。また、同社では、今後のチャレンジとして、ソフトウェアメーカー認定のDeveloper資格の取得を通じ、自社の環境の適合した、独自の方法論を確立することを目指しています。
参照元『事例で学ぶRPA 基本から導入、運用までのロードマップ』
テレビ朝日、各種業務にRPA導入。コンテンツに集中できる環境整備のため、さらなる活用と研究へ
テレビ朝日は、2016年10月にRPAの導入を検討、翌年6月~8月までPoCを実施しました。その後、2017年9月~2018年3月にかけて試験導入を行い、4月より全社展開、及び調査研究を行っています。
導入例としては、勤務実績の管理業務では、社員の出勤表の入力状況の確認をRPAが代行、大型イベントデータ収集業務では、RPA化により販売経路毎のデータを収集し、さらに天気予報もWebから収集できるようになりました。
また、周辺技術との連携では「RPA+OCR」の活用を検討、映像再生チェックロボでは、RPAで定期的に映像をチェックして、再生状況を確認しています。
導入効果については、勤務実績の管理業務は、担当者がチェック内容の設定と結果報告を確認するだけになり、大型イベントデータ収集業務は、よりタイムリーで戦略的な施策の立案が可能となりました。
周辺技術との連携は、メリットを確認しながら現在運用テスト中で、映像再生チェックロボは、再生状況に問題があれば適切な処理がなされるようになりました。
テレビ朝日は、今後について、コンテンツに集中できる環境整備のためにも、RPAの活用、及び研究を継続的に行っていきたい、としています。
参照元『Screens』
NTTデータ、業務効率化のRPA利用を加速。情報共有など、RPA活用コミュニティの形成支援にも取り組む
NTTデータは、社員一人ひとりが社内業務の効率化を進めることを目的に、RPAの利用を加速させています。RPAを活用することで労働時間の削減や付加価値の高いコア事業に集中する環境を整えます。使用しているRPAツールは、WinActorです。
同社内では、ITマネジメント室が中心となって、RPA活用のコミュニティを形成しています。情報共有ポータルでは、ロボットの共通シナリオや事例シナリオを公開したり、ロボット作成の際に利用できる部品を扱うライブラリ-の運営などを行っています。
具体的事例としては、会計管理システムへの入力や、ファイル共有システムへ送信するための件名入力、などを自動化し、入力時間削減や入力ミスの減少に効果をあげています。
同社のRPA利用は登録制で、登録者にアンケートを実施したところ、ひとつのシナリオ作成に11時間かかり、42時間の業務を削減している、という結果でした。
近年、事務管理部門は、RPAを通じた同業他社のノウハウや活用事例の共有が加速していますが、NTTデータでは、今後、RPA活用のコミュニティ形成を支援する取り組みに力を入れたい、としています。
参照元『日刊工業新聞』
ウォンテッドリー、RPA導入で業務量の増大に対応。約30種類の業務でロボットが稼働
ビジネスSNS事業を展開するウォンテッドリー株式会社は、業務改善の一環としてRPAを導入し、オペレーションフローの自動化に取り組んでいます。自動化の背景には、増大する業務量への対応があります。
導入したRPAツールは、Robotic Crowdです。これは、Robotic Crowdが、同社の作業環境であるMacと相性がよいことや、ほぼプラウザで完結する同社の業務環境と親和性が高かったことによります。
RPA導入の最初の業務として選定された契約業務をはじめ、ウォンテッドリーではいま、約30種類の業務でロボットが稼働しています。
具体的には、web広告の運用結果を収集し日時で作成する作業や、自社システムの窓口に届いた申し込みを担当者の個人カレンダーに転記する作業、あるいは、各種のチェック作業やユーザー登録、契約開始日の突合作業などにもロボットを役立てています。
RPA導入の成果としては、例えば、契約業務の新規申し込みへの対応作業の多くの部分をロボット化することによって、単純ミスが減り、スタッフの心理的重圧を下げることできました。同社では、RPA化により、今後、一人ひとりが業務の幅を広げ、社会に対して有意義なサービスを提供していくことを目指す、としています。
参照元『事例で学ぶRPA 基本から導入、運用までのロードマップ』
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