AI(人工知能)とIoTの関係とは?


インターネットはテキストや画像、動画、音声データといった多種多様かつ膨大なデータを、毎日何らかの形でやり取りするための仕組みを生み出しました。IoTInternet of Things)ではさらに膨大なデータのやり取りを生み出すと言われています。

IoTを解説するうえで、AI(人工知能)の存在は欠かせません。AI(人工知能)とIoTはどのような関わりを持っているのか、まずはIoTを知るための基本的な知識から解説していきたいと思います。

IoTって何?

IoTは、モノのインターネットと説明されることが多いですが、そもそもIoTとはどのようなものなのでしょうか。

IoTは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれています。あらゆるモノが、インターネットを介してつながるという考え方です。この場合の「モノ」は、自宅のエアコンや洗濯機などの家電から、自動車、工場内の機器、ドローンなど広範囲にわたります。業種や業界を超えて幅広くモノがインターネットにつながることで、これまでできなかったことや、実現するのに非常に手間がかかっていたことが簡単にできるようになるなど、様々なメリットがあります。

ちなみにIoTという用語は、無線ICタグの専門家ケビン・アシュトン(Kevin Ashton)が1999年頃に初めて使ったとされています(「RFID Journal」(22 July 2009)より)。

IoTの特徴

「IoT」には、「知ること」と「操作すること」という2つの特徴があります。

知ること

ドアにセンサーを取り付けることで、ドアの開閉状態や施錠状況を、「モノの状態をインターネット越しに知ること」ができます。

操作すること

遠く離れた場所から家の鍵を開けられる他、空調の電源を点けるといった「遠隔地からの操作」ができるのも、IoTの特徴です。

IoT+AI(人工知能)=無限大

IoTとAI(人工知能)は、技術革新と実用化の過程の中で進化してきました。双方の持つ技術をセットで用いられることが増えるようになった現代では、私たちの生活に徐々に浸透しています。そのため、IoTにAI(人工知能)を導入した例は実に多彩です。将来的にはAI(人工知能)ロボットが今以上に私たちの暮らしにも進出して、一層便利で快適にしてくれるでしょう。

IoTの活用事例

インターネットと連動しているIoT家電製品

IoTと聞いて、おそらくほとんどの方が真っ先に思い浮かべるのが家電製品ではないでしょうか。例えば、家を出た後に電気の消し忘れに気がついたら、スマートフォンで操作して消す、高齢の親がIoT家電製品を使用すると、その記録が離れて暮らす家族にメールなどで通知されるなど、家電製品におけるIoT化の実例は豊富です。

その他、下記に挙げる活用事例が有名です。

調理家電にレシピを送信する冷蔵庫

冷蔵庫内の在庫を確認した上で、おすすめの献立を提案してくれます。ユーザーが勧められた献立を選ぶと、IoTでつながっているオーブンレンジや電気鍋が調理の準備をしはじめます。

自動的にスイッチを入れてくれるエアコン

インターネットにつながっているエアコンが暑い日、家に着いたときに部屋が涼しくなっているように、外からスマートフォンで温度調節の操作をします。

スマート農業

農作物の生産性は、天候や畑を耕す人のスキル、農地の広さや人員の数などに左右されやすく、また広大な農地を人が管理するには多大な労力がかかります。このような農業の課題を解消するためにスマート農業が誕生したのです。

スマート農業では、IoTを導入する以外に、農作業をロボットがサポートしたり、収穫予測などをAI(人工知能)の技術の1つである機械学習が行ったりすることで、少ない手間でより品質のいい農作物の栽培や収穫量の増加が実現できます。ただ、農場によっては広大な面積を有するところも多く、IoTセンサーを設置できるエリアなどの課題もあります。

インダストリー4.0

「インダストリー4.0」とは、厳密にはドイツ政府主導による産官学共同の科学技術プロジェクトを指しますが、日本では2016年に安倍首相が提唱した「第4次産業革命」を指すことがあるようです。なかでも製造業において、全自動化した生産ラインにIoTを導入する「スマートファクトリー(工場)」がよく知られています。将来的には、生産量の調整、受発注、出荷も人間ではなく、IoT化の進んだ工場が行うようになるでしょう。

請求書の受け取りはsweeepで自動化

【AI請求書処理】従来の請求書OCRでは対応できない非定型帳票や

自動会計仕訳も、sweeepなら対応可能!最短で即日導入、

面倒な設定不要。手軽に導入して請求業務を効率化。