RPA導入事例まとめ7例【経理・会計業務編】

目次

  1. マルエツ
  2. PCA
  3. 長野県
  4. J:COM
  5. 富士通SSL
  6. 立命館大学
  7. シルスフィア会計事務所

マルエツ、交通費精算と会計システム入力にRPAを導入。自動化で工数を約9割削減

スーパーマーケットを運営するマルエツが、本部の経理業務にRPAソフトを導入し、交通費精算業務と会計システム入力業務を自動化した、とRPAを提供したNECが2019年2月に発表しました。

マルエツでは現在、店舗・本部業務の再設計を進めており、その中で、従業員をより付加価値の高い業務にシフトする「働き方改革」に取り組み、業務のRPA化を推進しています。

自動化の対象となった業務は、本部において社員が申請した交通費を確認する業務や、会計システムへ登録する際に行う金融機関との照合等の一連の作業です。

2018年4月から6月まで実施した実証実験では、交通費精算業務と会計システム入力業務について、月間200時間掛かっていた作業時間を20時間に削減できました。工数において約9割を削減率です。さらに、会計システム入力業務においては、複雑な作業のために発生していた、社員教育の負担を軽減することができました。

参照元『BtoBプラットフォーム 業界チャネル

PCA株式会社、RPA導入で作業時間が従来の60分の1に。働きやすさ向上で社員のモチベーションもアップ

コンピューターソフトの開発および販売を手がけるPCA株式会社(以下PCA)は、支払通知明細の突合作業にRPAを導入しました。
従来、突合作業は作業全体に習熟した担当者がExcelを使って行い、効率化してきましたが、手作業による業務の効率化には限界がありました。そこで、1回につき2時間強の時間を要していた、この作業にRPAを導入し、自動化を行いました。導入したのは、NTTアドバンステクノロジ株式会社製の純国産RPAソリューション『WinActor』です。

『WinActor』導入後は、2時間強かかっていた作業時間がわずか2分ほどに圧縮され、実に60分の1以下になるという劇的な改善がなされました。
また導入効果は、業務の生産性改善にとどまらず、担当社員の働きやすさ向上によるストレス軽減やモチベーションのアップなど多くの成果を上げています。

参照元『KaikeiZine

長野県がRPAとAIを活用し、業務効率化における有効性を実証。最大88%の作業時間削減効果

長野県富士通は、RPAとAIを活用し、行政事務を効率化する共同実証を行った、と発表しました。長野県はICTを活用した、働き方改革に向けて2015年、スマート県庁構築事業を開始、行政事務の改善と効率化を進めています。

対象業務として、RPAについては、光熱水費集計・支払業務と職員の給与や手当の返納通知作成業務、小中高校の体力測定結果の集計・フィードバック業務の3業務、AIについては、建設部における公共工事の工事費積算結果チェック業務をそれぞれ検証しました。
実証事業は、2018年7月~2019年2月に行われ、検証には、富士通のRPAツール「FUJITSU Software Interdevelop Axelute」、およびAI技術搭載の業務支援ソフト「FUJITSU 公共ソリューション SuperCALS ESTIMA V6」が活用されました。

結果は、光熱水費集計・支払業務において88%の削減効果給与事務・戻入通知作成業務において81%の削減効果小中高校の体力測定結果の集計とフィードバック業務において79%の削減効果が、それぞれ見込まれ、公共工事の工事費積算結果のチェック業務においては、誤りを含む設計書24件を検知することができました。

長野県は検証結果を踏まえ、効果が認められた業務については本格導入を検討、労働生産性向上につなげていきたい、としています。

参照元『富士通

経理の自動化はsweeepにお任せ

J:COMがRPAを本格稼働、2業務において導入効果を確認。全拠点への展開を加速し、業務改革を目指す

日本最大のCATV事業者・株式会J:COMは、業務改革のひとつとしてRPAのトライアルによる導入を行いました。導入の背景には、業務担当者の負担増と業務時間の長期化、それに伴うコストの増加、という課題の解決があります。

トライアルの最初の業務として関東地区の「MVNO申込業務」にRPAを導入、その実績を踏まえ、第2弾として「入金業務」の自動化に着手し、2018年9月より全国でRPAの本格稼働を開始しました。RPAツールとして導入したのは、RPA半自動ロボ「ナイス・デスクトップオートメーション」です。

RPA導入の効果としては、MVNO申込業務においては作業時間が1件あたり11分から3分半へと約70%削減され、年間約1800万円のコスト削減を見込こまれています。
また、作業時間削減により、より付加価値の高い業務に、多くの時間を配分できるようになり、さらにロボット化によって入力精度が向上しました。入金業務においては、50%の業務時間短縮、年間約3,000万円のコスト削減を見込んでいます。

参照元『アイティフォー

富士通SSL、社内2部門でRPAを導入。作業時間を最大85%削減

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、経理部門と事業推進部門の2部門において、RPAを社内導入した事例を発表しました。

導入の背景は、経理部門は、新会計基準による業務の複雑化、時間外業務の増加などに、事業推進部門は、目視確認および手作業によるデータ入力の効率化、入力ミス等のヒューマンエラーの抑止などに、それぞれ対応するためです。

経理システムにおいては、債務データの会計システム取込・伝票出力自動化にRPAを導入し、事業推進部門においては、顧客からの検収データの確認、データ入力作業などにRPAを導入し、決済業務の効率化を実現しています。両部門とも、RPAソフトウェアとして、WinActorを活用しています。

導入効果として、単純および定型的作業時間を、経理部門は80%事業推進部門は85%、をそれぞれ削減でき、また人為的ミスが減少するなど業務の質が向上しました。

参照元『富士通SSL

立命館大学が財務経理業務にRPAを活用、定型業務の効率化に成功。大学の定型業務とRPAに高い親和性

立命館大学では、ERPへと刷新した会計システムの定型業務にRPAを導入しています。同大学は、2017年度に会計システムをERPに入れ替えましたが、そこで課題となったのが、定期的に大量発生する、手作業による定型業務への対応です。RPA導入の背景には、この定型業務の削減要請があります。

RPAが導入された作業としては、支払手続きのための確定操作で年間・約25万回に及んでいたクリック作業や、1回あたり4時間ほどかかっていたERP上のデータ調整作業、不正なデータ探し出して通知するデータの点検処理などがあります。導入されたRPAソフトはWinActorです。

RPAの導入効果としては、支払手続きのための確定操作やデータ調整作業、データの点検処理を自動化することで、業務効率が大きく改善された点が挙げられますました。また、大量の定型業務から開放されたことによる心理的負担の軽減効果、職員の経営を支えるデータの抽出や分析などより付加価値の高い創造的な業務への集中などの効果もあります。

参照元『RPAホワイトカラー革命(日経ムック)』

株式会社シルスフィア会計事務所、RPA導入で作業を自動化。社員を定型業務のストレスから開放

東京千代田区のシルスフィア会計事務所は、会計情報の出力とレポート編集にRPAを導入しました。

導入の背景には、毎月、特定の期間に集中する定形的な事務作業があります。この作業は、同じような操作を繰り返す定型業務である反面、扱うデータは非常にセンシティブな内容でミスが許されません。期間も短く稼働調整が難しいということもあります。この短期間に集中する定形的な事務作業及び、担当者のストレスを解消するためにRPAが活用されました。

RPAの対象となった作業は、顧客への毎月の会計情報の出力とレポート内容の編集です。RPAツールは、NTTアドバンステクノロジ株式会社の『WinActor』です。

導入効果としては、まずストレスのかかる業務から社員が解放された点が挙げられます。さらに自動化により作業自体にもミスもなくなり、チェックの手間も省けるようになって、社員はより専門性の高い業務に集中できるようになりました。

参照元『NTT AT

[kanren postid=”78048″]
請求書の受け取りはsweeepで自動化

【AI請求書処理】従来の請求書OCRでは対応できない非定型帳票や

自動会計仕訳も、sweeepなら対応可能!最短で即日導入、

面倒な設定不要。手軽に導入して請求業務を効率化。