今回はUiPathを用いてCSVファイルを取り込み、データの活用をしてみましょう。
各種システムからデータをダウンロードする際、CSVファイルで取り込まれることが多いです。Excelファイルに書き出さなくても加工が可能なのでぜひ活用してみましょう。
まずは動画で動きを確認しましょう。なお、同じ動作を4回行っています。
作業内容
1.CSVファイルを取り込む。取り込んだデータテーブルは変数:dtCSVTableに格納する。
2.読み込みをしたい会員番号を手入力する。会員番号は変数:IDに格納する。
3.CSVファイルから必要な情報を抽出する。
取り込んだデータテーブルは変数:dtFilterTableに格納する。
4.抽出されたデータより1行ずつ金額を抽出し、変数:subTotalに格納する。
5.合計金額(変数:Total)を計算する。合計金額はTotal = Total+subTotalで算出可能。
フローチャートは以下の通りです。
また、変数は以下の通りです。
なお、CSVには下記のように売上日、会員番号、金額の3つが記載されています。
作業工程
1.CSVファイルを取り込む。
取り込んだデータテーブルは変数:dtCSVTableに格納する
「CSVを取り込む」アクティビティを使用します。
設定は以下の通りです。
・エンコーディング ”Shift-JIS”を入力(文字化けを防ぐため)
・列名を含めるにチェック
・区切り文字 Comma
・データテーブル dtCSVTable
2.読み込みをしたい会員番号を手入力する。会員番号は変数:IDに格納する。
入力ダイアログを使用します。
入力したデータは 変数 ID に格納して後で使用します。
3.CSVファイルから必要な情報を抽出する。
取り込んだデータテーブルは変数:dtFilterTableに格納する。
「データテーブルをフィルタリング」アクティビティを使用します。
設定内容は以下の通りにします。
列はItemで取得するため、0列目から開始します。
今回の場合、会員番号は全体の2列目に記載されているため、入力する数字は1となります。
4.抽出されたデータより1行ずつ金額を抽出し、変数:subTotalに格納する。
dtFilterTableに格納されたデータテーブルについて1行ずつ金額を抽出しましょう。
金額はInt32型で抽出するために、ここでは文字列変換に使用するCint関数を用いて変数subTotalを以下のように記載します。
5.合計金額(変数:Total)を計算する。
合計金額はTotal = Total+subTotalで算出可能。
代入アクティビティを使用して以下のように定義します。
最後に正しく抽出されたか確認するためにメッセージボックスで表示をしましょう。
いかがでしょうか。これを応用することで任意の顧客の売り上げ状況、任意の客層の売り上げ状況などの分析を行うことができます。
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