IaaSとは、Infrastructure as A Serviceの略称で、「サービスとしてのインフラストラクチャー」という意味です。ここでいう、インフラストラクチャーとは、コンピュータシステムを構築し、稼動させるための、仮想サーバーやネットワークなどのことです。IaaSは、このインフラストラクチャーを、インターネット経由で提供するサービスの形態を指します。
クラウド・コンピューティングのひとつです。通常、イアース、アイアース、と称されますが、そのままアイエーエーエス、と読む場合もあるようです。
IaaSを利用すれば、システム構築のための環境を自社で購入する必要はありません。ネットを介して提供される、システム構築のためのインフラストラクチャーを用いて、独自のコンピュータシステムを開発することができます。
提供される、OSやCPU、メモリ等のスペックを自由に選択して、自社に必要なシステム環境を設計することができ、また、システムのスケールアップやスケールダウンにも柔軟に対応できます。
そういった意味で、IaaSは、クラウドサービスのなかでも、もっともユーザー側の自由度が高いサービスといえます。
料金も従量課金制で、必要に応じて使った分だけ利用料を支払うの形式なので、コストも安くなるケースが多いです。
自由度が高い分、IaaSの利用には、開発環境の設計やOS、ハードウェア、ネットワークなどの知識が必要となり、高い専門的なスキルが求められます。導入に際しては、専門知識を持った人材をしっかり確保しておくことが肝要です。
IaaSの代表的なサービスとしては、Google Compute Engine や Amazon Elastic Compute Cloud などが挙げられます。