RPA(Robotic Process Automation)の導入が進み、職場でもRPAをすでに導入したり、導入を検討しているということが多いのではないでしょうか。
RPAツールについて個人で勉強をしたいと思っても、ライセンス料のかかるツールであったり、BtoBの商品のため、個人でトライアルアカウントをもらうことが一部ツールを除いて難しいのが現状です。
無料のデスクトップ型RPAであるUiPathのCommunity Editionを使ってまずは勉強をする人が多いですが、今回はサーバ型のRPAソフトウェアであるKofaxを取り上げます。
Kofaxはあまり馴染みがない、聞いたことがない・・・という方が多いかもしれませんが、BizRobo!の製品であるBasic Robo!はKofaxのOEM製品です。Kofax自体は早いタイミングで大手銀行で導入されていたりと実績のある製品でしたが、他外資ベンダー(UiPath、BluePrism)と比較すると日本市場では出遅れた感があり、シェア拡大に向けて2018年11月より1年間のフリートライアルが開始されました。
Kofaxって何?から、フリートライアルの始め方まで、画像付きで解説します。
Kofax RPAとは?
Kofaxの本社はアメリカ、カリフォルニア州アーバイン。
グローバルでは金融機関での実績が豊富であり、2018年2月にRPAプラットフォーム「Kofax Kapow」を三菱東京UFJ銀行が導入するというニュースは大々的に発表されました。
Kofax RPAはWebスクレイピング技術(ウェブサイトから情報を抽出するコンピュータソフトウェア技術のこと)から発展したRPAツールと呼ばれており、他のRPAツールに比べてWebブラウザ操作の自動化をするのに操作性に優れていて、使いやすく感じます。また、Excelがインストールされていない環境でもExcelの読み込みや作成が可能です。
RPAテクノロジーズ社からは、BizRobo/BasicRoboとして提供されていますが、他の会社からはKofaxKapow10としても提供されています。
メーカー情報によれば、サーバー上で稼働する統合化されたWebブラウザエンジン配下で複数のロボットを同時に使用することが可能で、Webによる大規模なデータ処理アプリケーションなどに適していると言われています。
価格は提供会社により、「買い取り型」「年間契約」「レンタル型」などあるようですが、年間利用料の場合、標準価格での最低利用料は720万円/年(税別)ほどかかります。
どんな人がKofax RPAに向いているのか
2018年11月15日米コファックスが「文書や画像といった非構造化データの処理を可能にしたほか、マニュアル業務を分析してRPAで自動化できる機能を追加した。」と発表しましたので、非構造化データを使う業務が多い方はおすすめです。
サーバー上で稼働するため、同時に複数の方が使うような状況が多いところにもおすすめです。また、RPA製品では珍しくLinuxにも対応していますので、OSがLinuxのサーバーをお使いの方にも使用できます。
個人で勉強するケースでいうと、自社でBizRobo/BasicRoboを導入していたり、これから導入を検討されていて、家でも勉強をしたい!といった方にはぜひダウンロードをしてみていただければと思います。
Kofax RPAの始め方
現在KofaxではRPAフリートライアルを行っており、1年間は無償で使えますので、ダウンロードをして使ってみましょう。ダウンロードしていく際の画面は英語が出てきますが、英語が苦手・・・という方でもわかるように手順を画面キャプチャ付きで解説していきます。
①まずは以下URLをクリック
https://www.kofax.jp/
②TOPページの黄色い「入手ください」と書いてあるところをクリック
③自分の情報の入力を完了し「無償体験版を開始」とクリック
ここで注意してほしいのは、電子メールアドレスが現在フリーのメールアドレスだと登録ができません。yahoo.mailやgmailなどですと登録ができませんのでお気をつけください。(ちなみに筆者は苦肉の策で、携帯電話のメールアドレスで登録しました。)
④Zipファイルをダウンロード
Kofax Electronic Fulfillmentよりダウンロード、インストール方法などが記載されたメールがさきほど登録したアドレスにきます。URLをクリックしてZipファイルをダウンロードしてください。
添付ファイルlicenses.zipにライセンス情報が記載されています。
⑤ダウンロード後右側動画をクリック
このようにインストールから解説してくれる動画をみることができます。(全編英語です)ダウンロードにしばらく時間がかかりますので、予習として見ておくことをおすすめします。
⑥ダウンロードができたら、「Next」をクリックしてインストールします
ユーザーライセンス契約等の同意がでますので、翻訳などで内容を確認された上でチェックを入れて「Next」をクリックします。
⑦「Typical」を選んで「Next」をクリック
「Install」をクリックするとインストールが始まります。(PCから変更の許可を聞かれた場合「はい」で先に進んでください。)
メニュー画面でインストールされたことを確認してください。
いかがでしたでしょうか。意外と簡単にダウンロードできたと感じるのではないでしょうか。
ここまでで使えるようになりましたので、下記ではKofaxの英語表示を日本語表示にする方法をご紹介しています。
前回「Kofax」のインストールまでを書きましたが、実際使ってみる場合、やはり日本語で説明が書いてあるほうがわかりやすいですよね。(英語が得意なので英語表記問題ないという方は今回の記事の対象外です。) 少々手間はかかりますが、1度日本[…]