前回は勤怠管理のクラウドサービスをご紹介しました。今回は勤怠管理を受けて発生する給与計算サービスについてご紹介します。
従来の給与計算はエクセルなどで表を作り、ユーザー自らが地道に膨大なデータを打ち込んでいくという、非常に手間と労力がかかる作業が求められました。そのような給与計算で気を配る点や大変なことは主に以下のポイントが挙げられます。
- 基本給+諸手当・各保険料・各税金
- 時間外労働→割増賃金、不就労分→控除が必要
- 最終結果(賃金)を算出するまでの過程が長い
- 雇用形態による給与体系の違い(アルバイトと社員など)
- 納税や保険料の納付
- 期日の厳守と正確さが求められる
給与計算を正しく行わないとトラブルに発展しかねません。従業員だけでなく世間からの企業への信頼を大きく揺るがすことにもつながる可能性があります。
それらの悩みを一気に解決してくれるのが給与計算ソフトです。クラウド給与計算ソフトであれば導入の際やシステムアップデートなどの手間が掛かりません。
今回は6つのクラウドサービスをご紹介します。
クラウドサービス-給与計算編‐
※アイコンをクリックすると公式サイトに遷移します。
前回の勤怠管理で紹介したサービスと同じシリーズ
ジョブカン勤怠管理から勤怠情報をボタン一つで取り込むことができます。毎月指定した時刻に自動でデータを取り込むように設定も可能です。給与、賞与、各種手当、税金、各種保険料、振込FBデータ作成、年末調整等に対応しています。
※ユーザー6人以上、または全機能を利用したい場合は1ユーザーにつき400円/月
※登録すると有料プラン(全機能使用可)が30日間無料
無料で使用可能
マニュアル、動画、FAQも充実しており、使いやすい仕様です。従業員5人まで永久に0円。6人以上なら、何人でも価格は月額1,980円。WindowsとMacの両方で使えます。
給与、賞与、各種手当、税金、各種保険料、振込FBデータ作成、年末調整等に対応しています。シリーズ製品との連携もできます。
※6人以上は何人でも月額1,980円
ボタンひとつで給与の入力が完了します。 最低限の保険料、税金も計算可能です。
無料版は給与計算、給与のCSV出力、給与明細の個別メール送信などが可能です。年末調整等を行いたい場合は有料プランを選択する必要があります。
※従業員11名以上、または追加機能を利用したい場合は1,000円~/月
シンプル機能でつかいやすい
給与・賞与明細書の発行のみに機能が絞られシンプルに使用することができますが、年末調整や社保への対応が必要な場合は同じシリーズの別ソフトでの対応が求められます。
一気通貫対応
給与、賞与、各種手当、税金、各種保険料、振込FBデータ作成、年末調整等に対応しています。健康保険料率や厚生年金保険料率、所得税率はすべて自動で更新されます。
また、給与計算から振込までオンラインで完結するため、毎月銀行口座に出向いたり、ネットバンキングでの面倒な振込作業の手間もなくなります。
MFクラウドシリーズは、各サービスごとに連携することができます。
給与、賞与、各種手当、税金、各種保険料、振込FBデータ作成、年末調整等に対応しています。
給与計算から労務管理(入退社、社保手続き、マイナンバー等)までを管理できるため、勤怠管理から給与計算まで一気通貫で対応できます。
会計 freee を連携させると、経費精算額も給与振込とまとめて振り込めるため、一括振込によって、振込の手間と手数料を軽減できます。現金で精算していた場合は、小口現金の管理も必要なくなります。
※従業員4名以上は1名につき300円/月
給与計算ソフトを選ぶ際のポイント
給与計算ソフトを選ぶ際のポイントは、セキュリティ面や価格(導入コスト、月額利用料)、サポート体制、会計ソフト・勤怠管理システムとの連携機能の有無などが挙げられます。
対応したい範囲を明確にし、必要な機能が備わったソフトを選びましょう。