RPAは、既存のITシステムの開発とは異なり、導入にあたって特別な言語などによるプログラミングを必要としません。このRPAの「ノンプログラミング」の強みが導入において大きな優位性を発揮しています。
今回はこの点についてご紹介していきます。
業務案件ごとのプログラミングは不要
RPAの場合、導入する業務案件ごとに要件定義に基づくプログラミングを行う必要はありません。これは既存のITシステム開発とは大きく異なります。認知技術と呼ばれる技術を活用していることから、プログラミングをしなくても自動化の要件をクリアすることが可能なのです。
RPAの導入において大切なことは、自動化しようしている業務フローにおいて、誰でもできている定型作業を現場スタッフの作業レベルに基づいて正確に抽出することです。この抽出には特別なプログラミング技術や特定の言語に対する知見もは必要とません。これが既存のITシステムと比べ、導入時の制約を最小限にしているポイントといえます。
ノンプログラミングなので導入コストは圧縮可能
上述してきたノンプログラミングで実装ができるというメリットは、導入までのコストにも大きく影響を及ぼしています。これまでのITシステム開発では、業務要件定義を確定させた上で一からプログラムを開発してきました。この作業には必ず専門のプログラマーを必要で、開発にはその都度大きなコストがかかります。しかし、ノンプログラム化に成功したRPAならば、このコストは圧縮できることになり、企業が導入する際のハードルを大きく下げることになります。
業務プロセスの修正にも柔軟に対応
RPAは、導入した自動化の業務プロセスが変更になっても、プログラムを書き換える必要がありません。また、簡単に修正することも可能です。通常のITシステムでは、修正が完了するまでにそれなりの時間がかかることになり、その間利用ができないといった業務上のリスクも発生します。しかし、RPAの場合はたとえ修正が必要になったとしても該当のプロセスだけを正確に修正できれば、RPAの業務にリアルタイムに反映され、遅滞のない利用が可能になります。このような業務プロセスの修正における柔軟性もRPAのメリットのひとつです。
まとめ
RPAは特別なプログラミング知識を必要とすることなく導入でき、人がこなしてきた定型作業を確実にかつ効率的に代行することが可能となります。