RPAを導入することで、人間の仕事を奪う事になるのではないかと危惧する人が増えています。しかし、あくまでもRPAはツールに過ぎず、RPAは人間を脅かす存在にはならない可能性の方が高いです。
今回は、RPAは人間の仕事にどのように関わってくるかを見ていきましょう。
ロボットは人の仕事を助けてくれる存在
ロボットやAIの導入では、私たちの仕事が全くなくなる可能性は低いと言えます。ただし、これまで人によって行われてきた仕事の内容や種類というものが、大きく変わる可能性があります。なぜなら、これまでのデスクにおける単純作業というものを、RPAが肩代わりしてくれるからです。
いつまでも終わらず、時間との戦いを強いられてきたような、判断力はさほど必要としない単純作業から人間は解放されることになります。これは残業の問題を解決してくれるため、大きな働き方改革のきっかけを作ってくれるもとのとなるでしょう。
あくまでも「RPAはツール」:人間が使いこなすことが大切
RPAはツールのひとつですから、あくまで人が使いこなすことが大前提です。ツールとしての生産性は人間を上回ることが明確になってきています。従って、いかにうまくRPAを利用することができるかが、これからの人々には求められる能力になるのです。
もしも人間がRPAを自在に使いこなすことができれば、オフィスワーカーとしては付加価値の高い仕事(判断業務や創造的な業務)に専念することができます。これは、多くの人々にとって大きなチャンスになることが考えられます。
RPA導入で人間に求められるスキルセットは変化する
RPAの導入で業務の自動化や高度化が実現するとなると、人間がやらなければならない業務に大きな変化がでてくることが予想されています。RPA導入時代においいて求められる人材のスキルセットは、既存の「業務を実行する」という能力から、「業務を理解・分析し、あらたな効率に向けてプロセスを設計する」といった能力に変化するでしょう。
たとえば、分析や設計は人間が担い、実行はRPAが担当するといったような分担になってきます。もちろん、RPAをはじめとするテクノロジーを十分に理解するという能力も求められることになります。RPAに作業を丸投げするのではなく、新たなツールを理解し業務に沿った設計能力が問われることになるでしょう。
人間は業務の中でこれらを意識し培っていけば、RPAの担当分野と住み分けをしスムーズに業務を続けていくことができます。
まとめ
RPA導入全盛時代においては、「ロボットはツールである」ことを念頭に、「人間にしかできない作業」を切り出しRPAとの住み分けをしていくことが重要な視点となっていくでしょう。
※この記事は2018年3月26日に作成された内容になっております