RPAはどんなソフトからできているの?~RPAの物理構成~


ソフトウェアというと、1個の機能を持った人間の頭脳のようなイメージが強いでしょう。しかしRPAは1つのソフトウェアではなく、いくつかの役割を持ったソフトウェアの集合体です。基本的には、ロボットとしての動作を実行するファイルとそれ以外で、主に次の4つのソフトウェアから成り立っています。

今回は、RPAを構成するソフトウェアとしての物理的な要素について、解説していきたいと思います。

RPAの3つの要素と4つの構成ソフト

RPAの3つの要素

例えば人間がRPAについて検索し、その結果をExcelの一覧表にまとめる場合、以下の手順を踏むでしょう。

  • マウスをクリックしてWebブラウザを立ち上げる
  • 検索サイトに「RPA」と入力してクリックする(もしくはEnterキーを押す)
  • 検索結果からいくつか気になったものをクリックして閲覧する
  • マウスを操作してURLをExcelにコピーする

この手順は以下の3つの要素に分けることができます。

  • 目に相当する部分…画面を見て必要な情報を見つける
  • 手に相当する部分…コピー&ペーストやキーボード入力をする
  • 脳に相当する部分…手順を覚える

人間は何らかの作業を行う際、上記3つの要素を無意識のうちに全て組み合わせています。この一連の処理を、自動的に行うのがRPAです。

3つの要素をRPAに置き換えると?

RPAは、人間が設定した手順通りにパソコンを操作する“ロボット”です。厳密に言うと、ロボットではなくソフトウェア単体として、次のような処理を行います。

端末操作手順を記録

DVDやカメラの“録画モード”のように、RPAを“記録”モードにすると、カーソルやマウスの動きと位置(座標)を忠実に記録します。ただし、RPA製品によっては記録機能がなく、別途人間がパソコンの操作手順を組むタイプも存在します。

操作手順をカスタマイズ

エラー発生時の処理を加えるなどして処理フロー(シナリオ)を作成。RPAの“記録”モードでレコーディングした操作手順を、パソコンの画面に表示して確認します。操作手順によっては、「Aのフォルダに入っているExcelファイルから、Bに関するデータをいくつか抽出し、新たなファイルを作成する」というように、必要に応じて設定した条件以外に別のプログラムを追加するといった設定が可能です。

RPAには、「ファイルを開く」「タブを切り替える」「メールを受信する」など、パソコンを使う上で最も利用頻度の高い操作ごとにライブラリが用意されていたり、ライブラリを自分で作成・追加できるタイプもあったりします。

操作手順に従ってキーボードやマウスを自動操作

人間が前もって設定しておいた処理フローに従って、キーボードやマウスをパソコンの中にあるロボットが操作します。また、単純に記録した処理を繰り返すだけでは同じファイルに同じデータを何度も入力してしまうため、同じ作業をロボットに繰り返させるときは別途処理フローを作成して、きちんと目的の業務が遂行できるようにします。

RPAを構成する4つのソフト

製品によっては上記を一つのパッケージとしている製品もありますし、ロボットファイルとランタイム、開発環境、管理ツールなどを、それぞれを別売りとしているベンダーもあります。したがって、開発環境も各製品固有の環境となります。なかでも象徴的なのはロボットとしての動作を実行するプログラムです。製品ベンダーによって呼び方は異なりますが、物理的には主に以下の4つのソフトウェアから構成されています。

  • ロボットとしての動作を実行する「ロボットファイル」
  • ロボットファイルの「実行環境」
  • ロボットファイルの開発を支援する「開発環境」
  • ロボットファイルを管理する「ツール」

それでは、4つのソフトを上から順番にご説明します。

ロボットファイル

RPAのロボットの実行ファイルです。開発者が、開発環境で具体的に細かい動作を定義して、求められている動作を実行するファイルです。これを作成できるようになることが、RPAを使う第一歩です。

実行環境

ロボットファイルを実行するためのプログラムソフトウェアです。RPAはロボットファイルだけでは動かないので、ロボットファイルとともにパソコンにインストールする必要があります。

開発環境

ロボットファイルを作成するために必要なソフトウェアです。全てのRPA製品に導入されていますが、開発環境の細かい機能や呼称はRPA製品によって異なる他、概ね同じような機能が提供されています。

管理ツール

ロボットファイルを作成した後に以下のメニューを行う、ロボットファイルのマネジメントソフトウェアです。高機能な製品は管理ツールでロボットファイルを管理します。

  • ロボットファイルを動作させるスケジュールの設定
  • 稼働開始や停止の指示
  • ロボットファイル間の動作の順番の定義
  • 進捗状況の確認など

ソフトウェアとしてのRPA

導入台数が小規模のRPA製品は、これまでご紹介してきた物理構成ではなく、下記のようなソフトウェアがセットになっているケースがほとんどです。また、ロボットファイルを管理するためのソフトウェアがないものもあります。

  • ソフトウェアロボットとして、定義された動作を実行する
  • ロボットファイルを実行させるためのプログラム
  • ロボットファイルをマネジメント(稼働の開始・停止、スケジュール管理)

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ABOUTこの記事をかいた人

Webライター。Webサイトのコンテンツエリアの文章作成から校正、コンテンツマップに沿ったライティングを手がけてきた経験がある。スマートフォンのスキャン用アプリAdobe Scanを使って文書作成するのが得意。OCR、協働、働き方改革、地域のコミュニティの形成、子育て期の女性へのサポートなどに関心あり。