RPAとRDA

自社の業務に合ったRPAツールを選定することは、RPAの導入を進める際のポイントの1つです。RPAツールは様々なメーカーからリリースされており、稼働環境や製品の特長、導入するシーンなどで、得意分野が異なります。どのRPAツールを導入するか、いろいろ調べていくと、「RDA」というツールもあることに気づくでしょう。「RPAは何となく分かるけど、RDAとどう違うの?」――これからRPA導入を検討しているという方のために、RPAとRDAの違いについて解説していきたいと思います。

そもそもRPAについて、あまりよく知らないという方は、以下の記事もご参照ください。

【RPAとは?】短期間・低コストで業務効率化!! 基本機能から導入手順までご紹介

RPAとRDAの違い

  1. ロボット化のための設定を行う「エディタ」
  2. 実際に作業を行う「ソフトウェアロボット」
  3. ロボットをコントロールする「ロボット管理機能」

世の中に出回っているRPAツールは、上記の3つのモジュールを搭載しているのが基本的な構成です。ただし、搭載されているモジュールはRPAツールごとに異なります。

RPAツールは大きく分けて、サーバー型とデスクトップ型の2種類に分けられます。サーバー型のRPAツールは、サーバーと各デスクトップに配備した複数のロボットファイルを管理ツールで束ねておき、実行の際はサーバー側のロボットファイルを呼び出すものです。対してデスクトップ型のRPAツールは、管理ツールやサーバーを持たず、特定のパソコンにインストールして使用します。サーバー型を「RPA」、デスクトップ型をRPAと区別して、「RDA」(Robotic Desktop Automation)と呼びます。

また、RPAは業務プロセス全体の自動化を、RDAはパソコンの自動化やそれを操作する人間の仕事の自動化を指していうこともあります。こうした背景から、サーバー型のRPAツールは企業全体での導入を、デスクトップ型は部署単位など狭い範囲での導入を想定しています。そのためRPAは企業向け、RDAは個人向けと言い換えることもできます。

ちなみに日本では、RPA自体が最近話題になり始めたツールなので、RDAをRPAと表現している記事やサイトもあるようです。

  RPA(Robotic Process Automation) RDA(Robotic Desktop Automation)
位置付け・目的 ロボットによる業務プロセスの自動化 ロボットによるパソコン操作の自動化
自動化対象 複数タスクからなる業務プロセス 業務プロセスを構成するタスクの一部
稼働環境 サーバー、もしくはサーバー接続された端末 作業者のPC
主要ソフトウェア BizRobo! Basic、Blue Prismなど WinAutomation、WinActorなど
管理など あり:サーバーによる集中管理 なし:作業者のPC上での個別管理
ソフトウェア料金 高い(数百万~数千万) 安い(数十万~

言葉の使い分けのポイント

RPAとRDAを深く理解するためには、製品間の違いを認識して共通項を捉えることが大切です。作業と場所とに分けてご説明します。

実際の作業編

多くの企業では、顧客リストをシステムやExcelシートへの手入力で作成しています。それを例えば管理部門に送信すると、管理部門はマクロなどで統合します。
このような場合に、自分の所属部署のパソコンで顧客リスト入力を自動化する目的で使うのは、RDAです。同じことを隣の部署のパソコンで行う場合や、管理部門で統合するところを自動化するのもRDAです。

対してRPAは、管理部門とそれ以外の部署の業務プロセスを読み込んだ複数のロボットファイルをサーバーで管理して、プロセス全体の自動化を進めることを指します。

物理的な場所編

デスクトップで動作するソフトウェアをRDA、サーバー側で動作するのはRPAと、物理的な場所の違いで呼び分けます。

RDAとRPA、どちらから学ぶべきか?

RPAもRDAも同じような機能を備えているツールなのですが、モジュールの名称がそれぞれ異なっている、技術的なバックボーンが異なるなどの違いがあります。またRPAの大半が海外製品のため、製品に関する説明が日本語訳されていない場合、何がRPAというものかわからなくなってしまう状況に陥り、なかなか理解が進まないことも。

RDAから学ぶとRPAが難しく感じるため、まずはRPAから少しずつ学んでいくとよいでしょう。

RPAとRDA、それぞれの活用シーン

RPA

サーバー型のRPAは大勢の人数がサーバーなどを経由して行う仕事の一部を、置き換えることが可能です。また、複数のアプリケーションを同時に操作することで、時間も手間もかかる作業を一任できます。経理や会計をはじめとした、様々な業種や業務でも導入可能で、検証後の導入や適用の領域がイメージしやすい技術と言えます。

RDA

パソコンごとに導入していくので、業務の問題を個々のニーズに従って解決可能です。部門の人間がRPA開発能力を高めることにより、システム変更に対して臨機応変に対応可能であるとともに、短期間での導入期間で見られることが増えたため、RPAの導入費用も安く抑えられます。中小企業が、定型業務の自動化のためにRPAを取り入れる場合に適しているでしょう。


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ABOUTこの記事をかいた人

Webライター。Webサイトのコンテンツエリアの文章作成から校正、コンテンツマップに沿ったライティングを手がけてきた経験がある。スマートフォンのスキャン用アプリAdobe Scanを使って文書作成するのが得意。OCR、協働、働き方改革、地域のコミュニティの形成、子育て期の女性へのサポートなどに関心あり。