仮想通貨(ビットコイン)に使われる技術――ブロックチェーンとは?

ここ数年で、ビットコインなど仮想通貨の話題が盛んにニュースで取り上げられるようになりました。2020年4月には「改正資金決済法」が施行され、仮想通貨を「暗号資産」へと名称変更するというニュースがつい先月末に報道されたばかり。仮想通貨をめぐる事情が今後どのように変化していくのか、動向に注目が集まっています。

ところで、仮想通貨とセットで語られることの多いブロックチェーンは、ビットコインと何らかの接点があったり関心があったりしなければ、ほとんどの人がよく分からない存在として捉えているかもしれません。もしくは、「ビットコイン(仮想通貨)のデータベースのようなものだろう」と何となくイメージする人もいるでしょう。

いったい、ブロックチェーンとは何なのでしょうか?今回のコラムでは、ブロックチェーンの歴史を紐解きながら概要を分かりやすく解説していきます。

ブロックチェーンの誕生と発展の歴史

ブロックチェーンは2008年、サトシ・ナカモトという人物がインターネット上で発表した論文により、仮想通貨「ビットコイン」の基盤技術として誕生しました。これは、コンピューターのネットワーク上に「台帳」を作り、アクセス権限のあるコンピューターが台帳の改ざんを監視するというものです。ここでいう「台帳」とは、皆さんが普段会社で使っている帳簿、売上管理表と何ら変わりません。

その後、時代が進むにつれて、マウントゴックスコインチェックなどの仮想通貨関連企業の出現、ブロックチェーン技術を応用した商品の開発がなされるようになっていったのです。

ブロックチェーンは「ブロック」と「チェーン」に分けて考える

一般的に“ブロックチェーンは、トランザクション処理機能を実現するシステムです”と定義づけられています。しかし、それだけポンと言われても、大半の方はクエスチョンだらけになってしまうでしょう。

ブロックチェーンは「ブロック」と「チェーン」、それぞれに分けて考えれば分かりやすいかもしれません。
あるルールをもとに集められたデータのひとまとまりが、いちブロック(これをトランザクションといいます)です。いちブロックはまとまりよりもさらに大きなルールに従い、チェーンと呼ばれる鎖のようなもので複数のブロックとつながっていきます。仮に2017年→2018年→2019年…と年単位で取引記録を管理しているデータ(ブロック)があるとすると、2018年には2017年のデータ、2019年には2018年のデータが引き継がれています。このデータのつながりをチェーンと呼びます。

つまり、ブロックチェーンは「なにがしかの情報を記しておく大切なノート」ともいえるでしょう。

ブロックチェーンの特徴

例えば、何らかのメモを記入したノートであれば、管理者はノートに記入した人ということになります。しかしこれでは、消しゴムや修正テープで消して、ノートに書いてある内容を書き換えられます。また、記入したノートを紛失してしまう…なんてこともあるでしょう。

パソコン上で管理している様々なリストにも、同じことが言えます。会社のパソコンの場合、使用している社員以外に、ログイン情報さえ知っていれば該当するファイルに簡単にアクセスできる他、ファイルの内容の書き換えや破棄も可能です。クラウド上で管理していれば、パソコンやサーバーなどに何らかの不具合が起きたとき、ファイルにアクセスできない事態も起こります。

こういったデメリットは、ブロックチェーン技術で解消できる可能性があります。

まず、ブロックチェーンは特定の誰かが単独でデータ管理を行うのではなく、複数の参加者でデータを共有し相互監視する、「分散型台帳技術」というシステムになっています。そのため、外部からの侵入による改ざんなどの不正がされにくいというメリットがあります。不正に強い仕組みの実現は、システムが1つ故障しても、データの消滅や、システムダウンが起こりにくいというもうひとつの大きなメリットも内包しているのです。
さらに、特定の管理者を置く必要がないうえ、システム構築も簡単で、そのための費用を抑えられるなど、コスト面にもメリットがあるのも特徴です。

ブロックチェーンに期待される役割

もともとブロックチェーン技術は、仮想通貨(ビットコイン)の流通技術として考案されたので、最もよく使われているのは仮想通貨(ビットコイン)ですが、金融関係をはじめいろいろな場面や業界で適用拡大が期待されています。

例えば、次のような分野でブロックチェーン技術が応用可能であると言われています。

  • 金融分野:送金、決済、貯蓄
  • コンテンツ分野:音楽、映像、出版
  • BtoC商業分野:ポイント管理、景品管理
  • ヘルスケア分野:医療情報、介護情報
  • 資産管理分野:不動産登記、宝石鑑定
  • 商流管理分野・サプライチェーン、追跡
  • CtoC:商業分野・シェアビジネス

広く利用される技術となるためには時間がかかる見込みですが、既に一部の企業では、ブロックチェーン技術を応用した商品開発が始まっています。


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ABOUTこの記事をかいた人

Webライター。Webサイトのコンテンツエリアの文章作成から校正、コンテンツマップに沿ったライティングを手がけてきた経験がある。スマートフォンのスキャン用アプリAdobe Scanを使って文書作成するのが得意。OCR、協働、働き方改革、地域のコミュニティの形成、子育て期の女性へのサポートなどに関心あり。