借方・貸方とは?複式簿記の仕訳について

前回の「単式簿記と複式簿記の違いとは?」に引き続き複式簿記についてもう少し詳しく見ていきましょう。

複式簿記では取引を原因と結果、という二つの観点から仕訳をおこします。そしてその仕訳の左側を借方、右側を貸方、と呼びます。

「貸借」という単語を思い浮かべると、左が貸方で右が借方では?と思われるかもしれませんが、昔の日本は「アサヒ食堂」を「堂食ヒサア」と右から左に文章を書いていましたので、その名残で「貸借対照表」は「表照対借貸」となり、左側が借方、右側が貸方、となっています。

簿記初心者の方であれば、稚拙な覚え方かもしれませんが、ひだりの”り”と、かりかたの”り”をリンクさせて、左にくるのは借方、と覚えるのもいいかもしれません。

複式簿記では、光熱費を10万円支払った場合
(借方)光熱費 10万 /(貸方) 現預金 10万
という仕訳をします。

10万円の現金売上があった場合は、
(借方)現預金 10万 /(貸方) 売上 10万
という仕訳をします。

それでは、光熱費が借方、売上は貸方、というのはどのように決まるのでしょうか。光熱費や売上、現預金といった勘定科目をそれぞれの性質で、資産・負債・資本・収益・費用に分類します。そして、資産、費用が増加した場合には借方に、負債・資本・収益が増加した場合には貸方に記載することになっています。

その逆に、資産、費用が減少した場合には貸方に、負債・資本・収益が減少した場合には借方に記載することになっています。そのため、光熱費を10万円支払った場合には、光熱費という費用が増加したため、借方に光熱費10万、現預金という資産が減少したため貸方に現預金10万円と記載します。

また、10万円の現金売上があった場合には、現預金という資産が10万円増加したため借方に現預金10万円、売上という収益も増加したため貸方に売上10万円と記載します。


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1 個のコメント

  • […] では、ここでいう正規の簿記の原則に基づいた決算書の作成とはどういう事でしょうか?それは、複式簿記を用い、発生主義及び実現主義によって取引を記帳することをいいます。最低でも補助簿を作成しているという事は、複式簿記による記帳は行われているといえますので、それを決算書の科目に集約すれば貸借対照表と損益計算書は完成します。そして、費用は発生主義・売上は実現主義に基づいた記帳を行います。すなわち現金主義ののように現金収支のタイミングで仕訳を行うのではなく、それぞれの取引が発生・実現したと認められるタイミングで仕訳を行う必要があります。 詳細は追って公開される「現金主義・発生主義・実現主義の違い」をご覧ください。また複式簿記の概要については「借方・貸方とは?複式簿記の仕訳について」も併せてご参照ください。 […]

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